その思想の中で現在まで語り継がれていのが「兵法」です。
騎馬戦の時代から、高速戦闘機の時代に変わりました。
それなのに、なぜ、2500年以上も昔に生まれた兵法が、未だに通用するのでしょうか?
その秘密は「陰陽論」にあるのです。
陰陽論は、古来より東洋に伝わる森羅万象の理を体系化した理論です。
東洋思想の多くは、この陰陽論を元に成り立っています。
つまり、森羅万象の理を軍事に対応させたものが「兵法」なのです。
兵法の真髄を、陰陽論の観点から紐解いてみましょう。
戦うこととは何か?
何を賭けて戦えば良いのか?
本当に戦う必要があるのか?
著者の孫武は、戦を多角的に見つめ、生きることの本質を説いています。
それが人生の指南書と言われている所以です。
それを読み解くには陰陽論が不可欠です。
物事には必ず陰と陽があります。
「勝つ」事を極めると、「負ける」事になってしまう。
陰極まって陽になる。
陽極まって陰になる。
陰陽論を突き詰めるとそうなります。
だからこそ孫武は「勝つ」事だけに拘らなかったのです。
しかし、現代社会においては「勝つこと」が重要だと勘違いしがちです。
「勝つ」事によって、敵を作り、更に勝ちを求められ、ストレスを抱える。
これが現代人が陥っている無間地獄です。
「孫子の兵法」は、そんな時代でも、無間地獄を抜けだし、豊かに人生を送るための答えを示しているのです。
自らの手を汚さず、相手を卑劣な罠にはめて、楽をして勝つ。
これは間違った解釈です。
敵を作らず、恨みを残すような戦いをせず、別の方法を選択する。
これこそ孫武が求めた究極の兵法なのです。
あなたは、勝ち負けの無間地獄に巻き込まれて、思わぬ敵や不愉快なストレスに悩まされていませんか?
それでは、どれだけ優秀な結果を修めてきても、最終的には「負ける」事と等しくなってしまいます。
豊かな人生はただ「勝つ」だけでは得られません。
「戦わないこと」、そして「負けないこと」を正しく理解して、実践していなければ、人生は殺伐としたものになり、幸せを実感できません。
勝負に勝って、人生で負けてしまっては意味がありません。
その事が「孫子の兵法」を学ぶことによって、深く理解できます。
それは人生をテーマにした、壮大な戦略を可能にしてくれます。
人生の壮大な戦略なしに、生きることほど恐ろしいことはないのです。
「勝つ」ためではなく、豊かな人生を送るためにこそ「兵法」を学ばなければならないのです。
もし、あなたが今の人生に満足感がいなければ学ぶべきは「兵法」です。
そこに、あなたの求める答えがあるはずです。
西洋では無視されがちな、潜在意識に着目し研究を続け、その過程で熊野に篭もり言霊を修める。
数々の修行の中から人間の持つ本来の能力を発揮するための、いくつかの理論を構築。
独自の能力開発理論で、多くの経営者を育て、多くの企業で人材育成研修を展開しています。
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