食中毒だって怖い感染症

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8月22日よりブログは https://goen.kayoko624.com/ に、引っ越しをしています。 
   お手数をかけますが、変更をよろしくお願いいたします。 

コロナ感染の情報は連日続くが、食中毒も命の危険にさらされる怖い病気。

最近、話題にしないのは、外食回数が減ったせいか❔

いやいや、自宅の調理が安全とは言い切れない。

食中毒の現状

発生ランキング 

食中毒発生状況 : 1位 アニサキス    2位 カンピロバクター   3位 ノロウイルス

 上位3種類で80%近くを占めている

食中毒患者数状況 :1位 ノロウイルス  2位  カンピロバクター  3位ウェルシュ菌

 ノロウイルスが50%以上をしめ、カンピロバクター15%で、ウェルシュ菌9%

 サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、アニサキスが、同じ割合になっている

               【 参考 厚生労働省ホームページの令和元年データー 】

 食品別発生状況  1位:魚介類、 2位:肉類及びその加工品、3位:野菜類及びその加工品

   魚介類の発症が昨年から増加傾向になっている。

発生場所

 1位 飲食店  2位 家庭  3位 不明  

 半数以上は、飲食店とデーター上は出ているが、2位の自宅も軽視はできない。

食中毒の種類

微生物

ノロウイルス

昔は牡蠣などの二枚貝を喫食することでは発生していたが、

現在ではヒトの糞便や嘔吐物を介して、ヒトからヒトへ感染するケースが多い。

乾燥、低温、加熱、アルコール消毒にも強い非常に厄介なウイルスです。

解決策は、加熱は85℃以上で90秒以上必要。塩素系の消毒剤で汚れた後は掃除をする。

腸管出血性大腸菌(O157など)

溶血性尿毒症症候群を引き起こす。食中毒による死亡事例は、

腸管出血性大腸菌によるものが最も多い。

カンピロバクター

最も発生件数が多く、令和元年では細菌性食中毒の約75%の割合を占めている。

事故のほとんどが鶏肉の加熱不足。お肉を中心部まで加熱(75℃で1分以上)で死滅。

サルモネラ属菌

動物の腸管内や自然界に広く生息し、2,500種以上の血清型が発見されている。

食肉や卵以外にも、ネズミ、ハエ、ゴキブリ、は虫類などのペット、 

汚染された水から感染する場合もある。

黄色ブドウ球菌

健康な人でも常に持っている菌。ケガや免疫力低下など、

何かのきっかけで増殖し、エンテロトキシンという毒素を出す。

腸炎ビブリオ

海水や海産魚介類に生息し、海水温が20℃を超えると爆発的増殖。

昔は食中毒の発生原因No.1だったが、魚介類の洗浄や温度管理が徹底され発生件数が激減。

ボツリヌス菌

土の中など自然界に広く生息し、運動神経を麻痺させる毒素を出す。

神経毒素は80℃以上30分以上、または100℃数分以上の加熱で効果は弱まるが、

菌自体は死滅しない。缶詰などの酸素がない環境で増殖。

缶詰が膨張している時は、菌の増殖の可能性もある。

セレウス菌

土や水の中など自然界に広く存在し、農産物を汚染します。

食品中で増殖する際に毒素を作り、毒素の種類によって嘔吐型と下痢型に分かれる。

ウェルシュ菌

土や水の中など自然界に広く存在し、人の腸管内にも生息している。

化学物質

ヒスタミン

赤身魚には、ヒスチジンを多く含む。魚の死後、表面や内臓に生息する微生物の増殖で

酵素を産生。その酵素とヒスチジンが反応することで、

人体に有害なヒスタミンに変化して発症。

呼吸器官に症状が出ても、死亡例の報告は出ていない。

食物アレルゲン

アレルギーの原因物質を摂取することで、免疫が過剰に反応し、皮膚や粘膜、呼吸器、

消化器などに炎症をおこすもの。

命の危険を伴うアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。

洗剤などの混入

洗剤や消毒剤、殺虫剤などの薬品が誤って食品に混入し発生。

食品の空容器に洗剤を詰め替えて使用、食品と洗剤の保管場所が同じなど

誤使用が原因。

自然毒

動物性自然毒のほとんどはフグ毒による食中毒。

植物性自然毒はキノコによる食中毒が最多ですが、ジャガイモの芽(ソラニン)や

食べられる植物に似ている。

有毒植物の誤食による食中毒事故も少なくない。

寄生虫

アニサキス

アニサキスは半透明白色で体長が2~4cmほどのひも状の寄生虫。

サバやアジ、カツオ、イカなど内臓にいるが、魚が死ぬと内臓から筋肉に移動をする。

加熱(70℃以上又は60℃なら1分間)や冷凍(マイナス20℃で24時間以上)で死ぬ。

しかし、ワサビ、しょうゆ、酢などでは死にません。

食中毒の症状

ノロウイルス

1日~2日で発症。嘔気、嘔吐、腹痛、水溶性の下痢、
発熱(38℃前後)

カンピロバクター

2日~5日で発症。嘔気、水溶性の下痢、
発熱(37℃~38℃)、倦怠感

腸管出血性大腸菌(O157)

3日~7日で発症。腹痛、水様性の下痢から、
血便になっていく。

アニサキス

食後数時間後から十数時間後に発症。みぞおちの激しい痛み、嘔気、嘔吐。

症状が進行し、急性腸アニサキス症(食後十数時間後から数日後)は、

激しい下腹部痛、腹膜炎症状を生じる。

アニサキスが抗原となり、じんま疹やアナフィラキシーなどの

アレルギー症状が出ることもある。

対処と予防

対処

すぐに受診。暑い夏は、あっという間に脱水状態になる。

血液中の電解質のバランスも崩れ、水や経口補水液では対応は難しい。

病院での処置が早いほど、回復が早い(これは私の体験から)

予防3原則

細菌をつけない・持ち込まない

  • 手洗い。
  • 食器類、調理器具はよく洗う。
  • 生の肉と焼けた肉をつかむ箸は別々に。

細菌を増やさない

  • 肉や魚などの生鮮食品、お惣菜は、購入後、できるだけ早く冷蔵庫に。
  • 冷蔵庫に入れても細菌はゆっくりと増殖するため、早めに食べること。

③ 細菌を殺す

  • ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅するが、
    それそれの加熱時間は違うので気を付ける。
  • ふきん、まな板、包丁などの調理器具も、洗剤で良く洗ってから熱湯をかけて殺菌。
  • 残ったものは冷凍・冷蔵保存するなど菌が増殖しないようにする。

感染症も怖がらず、対策立てて、乗り切ろう

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